彦根裸強要 市教委 いじめと認識 「被害生徒、精神的苦痛」
京都新聞 2012年10月3日(水)23時9分配信
滋賀県彦根市の市立中学校で男子生徒2人が同級生の服を無理やり脱がせるなどした暴行と強要の疑いで逮捕された事件で、市教委は3日、被害を受けた男子生徒が精神的苦痛を感じたいじめ問題との認識を示した。市立小中学校でいじめが疑われる事案を早期把握する対策を今月中旬まで報告するよう指示したことも明らかにした。
市教委によると、被害生徒は学校側の事実確認に対し「いじめとは感じていない」と答えたが、「精神的苦痛を感じたらいじめとして対処する」として学校側と協議して警察に相談したという。
市教委は同日開いた市立学校の校園長会で今回の経過を説明。今後の対策として早期把握と情報共有を強化し、地域の協力も得て進めるよう指示し、職員研修も行うとした。
前川恒廣教育長は「人員配置を強化するなど各学校の取り組みをより支援していきたい」と話した。